ナースマン カチョウ君の日常

どこにでもいるナースマンの日常を描いたブログです

新型コロナ感染症 看護について③

最後に【看護の振り返り】

これは、大変だと思います。ですが、一方で大切なことだと思います。

患者の人権を最大限尊重するとともに、自分たちの身の安全を確保しなければなりません。

これは、管理職が一番頭を抱えていることだと思います。

これから、新型コロナの治療法やワクチンの開発が進み、「ただの風邪です」といわれる世の中に一日でも早くなることを期待しています。

 

最初の頃は感染がわかれば、入院していました(厳密には入院勧告だったので、強制力はないですし、法律改正も行っているのでその都度確認が必要ですが)。そして、入院すれば病院の中で感染拡大防止のために行動制限をかけています。

ゾーニングと言ったりしますが、清潔エリアと不潔エリアを区別して病院の中でも感染拡大予防のために対策を取っています。

 

認知症などにより感染拡大防止の理解を得られず、病室から出てしまう患者もいます。また、認知症でなくても入院での制限にストレスが溜まって守れなかったり、暴言等の行動を取ってしまう患者もいました。

こういった患者に対して行っていた制限がどうだったのか倫理的な評価を行う必要があると思います。

後になって、評価しても『たられば』で答えが出ない。過去に自分たちが行ったことを否定することは、自分たちの看護を否定することにもなる場合があるためストレスとなることも考えられる。などがあるかと思います。

なので、倫理的な評価というのはケースバイケースなので、その都度考えて対応していくしかありませんが、全体として今後同様のケースが起きた場合にどのように対応していくのか。どんな風に行動するのかということを考えることは必要なことだと考えています。

なかなか、ストレスでもあるのでそれぞれの職場で必要だと感じた場合に振り返りをできれば良いかと思います。

 

さて、長々といろいろ書きました。

私は、その辺にいるヒラの看護師です。ただ、トップダウンで上のいうことだけを聞くのは嫌なので、個人的な考えを書いてみました。

不快に感じる人がもしもいたらすみません。

こういった考え方がある、などがありましたら教えて頂けると嬉しいです。

新型コロナ感染症 看護について②

そして、【症状の緩和】

効果的な治療薬がない状況においては、自然治癒力を信じるしかありません。ナイチンゲールで書かれていたのが懐かしく感じます^^)

 

自然治癒力を高めるためには、生活環境を整え、療養できる環境にする必要があります。その人にとって適切な療養環境はどんな環境かというのを考えること。これは、看護の基礎を改めて考えるいい機会とも感じています。

 

それとは別に、酸素需要があれば、酸素を使用しますが、SpO2はなんとか保たれているが、呼吸苦がある場合は、患者によっては酸素を使用することもあります。当然、医師にも相談しますが、、、

発熱があれば、解熱剤を使用します。解熱剤も効果が得られているのか評価をする必要もあります。

倦怠感があれば、どうやって患者本人への負担を軽減するのかということも考えなければいけません。

せん妄や幻覚の予防のためにも、生活リズムを整える必要があります。そのために、薬を使用するのも手段の一つです。普段であれば、昼間は離床などで活動量を増やす、覚醒を進めてリズムをつける。ということをするかと思います。しかし、自分たちの感染リスクを考えるとなかなか今まで通りすることは難しかったりします。そんななかで、どこまでだったら対応できるのか考えて見て下さい。食事をベッドの上で食べていませんか?トイレをオムツにしていませんか?

日勤帯のマンパワーに少しでも余裕があれば、日勤帯だけでも離床を介助できるように時間を作ってみてください。

患者が多いと大変だということはわかります。自分たちが感染リスクを負う危険性もわかります。ですが、患者のQOLのことを考えてできることを考えて見てください。

例えば、リハビリ(OT、PT、ST)と協力して、ベッドサイドで個人でできる体操を考えたり、エアロバイクやセラバンドなどを使用してみたり、塗り絵だったり少しでも持て余している時間を使えるようなことなどを検討してみてください。

 

(声を大にしては言えないので、心の声で・・・)

看護師だからと言っても、必ずしも新型コロナについての最新情報が降りてくるわけじゃない!

元気に元通りの生活に戻してあげたい気持ちはあるけど、100%治る、元気になる約束なんてできない・・・

患者が熱を出して倦怠感もあって休みたいから家族への連絡を休んでいたからって病棟に毎日どうなのかって連絡をされても正直、看護師が病状について言えないし、本当に状態が変われば病院から連絡するし、毎日病棟に連絡がきてその対応をする時間に割く時間を患者のために使いたい。

などなどの気持ちはありますが、当然病院では言いません。

ただ、面会禁止のところがほとんどであり、患者本人やご家族がこれを使えば治るっていう抗生剤が見つかっていない状況だから不安でいるのはわかります。なので、連絡をしないでとはいいません。せめて、毎日は控えてほしい・・・。という気持ちはあります。

 

新型コロナ感染症 看護について①

新型コロナ感染症(以下、新型コロナ)は世界的流行が起こっており、日増しに患者が増加しています。

 

東京都内だけでも、4000床を確保しているようです。

www.mhlw.go.jp

 

さて、新型コロナの病態が少しずつわかって来ていますが、看護の提供については病院によって様々だと思います。

 

『看護に答えはない』と個人的に考えていますが、私個人が新型コロナ患者への看護で気を付けていることを少し振り返りも含めて書きました。

 

まず、【観察】

看護の基本中の基本ですが、まずは観察です。新型コロナは、急変リスクがありますが、急変時はあっという間に状態が悪化するため状態変化が起きていないか観察を行います。また、自覚症状を含めどんな症状があらわれているのかのデータを集めることは疾患の特徴的症状を知る上では必要なことだと考えます

では、どんな観察をするのか。今は自覚症状として、咳や鼻水などのいわゆる風邪症状のほかに「味覚障害」「嗅覚障害」「下痢」「呼吸苦」「倦怠感」「チアノーゼ」「せん妄」「幻覚」「不眠」をまず見ています。この他に患者の症状に合わせて観察項目を設定して経過を追っています。

 

新型コロナの患者さんは酸素飽和度(SpO2)が90%を切っていても呼吸苦がない事例を何例も見てきました。健康な人ならすごく苦しいと思います。ただ、これは新型コロナでは特に特徴的なところだと感じています。(COPDなどの既往によってSpO2の基準は変わるため医師に確認する必要は当然あります)

 

●味覚・嗅覚障害は人によってまだらで、全く感じない人もいれば一部感じないなど個人差があるようです。

●下痢は比較的多く感じます。なぜなのかはわかりません。ですが、個人的に見てきた患者さんは下痢を経験している人が多かったように感じています。下痢があるから新型コロナとは思いませんが、あまり続く場合には栄養が取れていない可能性や脱水、電解質異常の可能性もあるため経過を見ています。

●幻覚、せん妄、不眠は、高齢者が増えたこともあり、入院による環境の変化や肺炎による呼吸苦などで幻覚やせん妄状態になる患者さんはいます。また、入院生活は暇です。無症状の人であればなおさら暇です。そして、活動範囲も限られるため昼間寝て夜寝れず、不眠となるという生活リズムが崩れる可能性はあります。また、高齢者の場合にはこれもせん妄の要因になりあます。

看護師の息抜き これからチャレンジする3つ

GoToトラベルが東京も該当となってからもう少しで一か月経とうとしています。

 

皆さんは使っていますか?

 

ちなみに、自分は使っていませんが、身の回りで使っている人はちらほらいます。

 

賛否両論あるかと思いますが、個人の自由であること、なにより感染予防を行った上で息抜きでどこかに行くのは良いと考えています。

 

みんな人間です。制限ばかりだと、ストレスフルになるし、楽しくないので適度な息抜きは今の社会を生きていく上では大切なことです

 

 

休みがなかなか取れないので、休みが取れたらどこかに温泉にでも行ってのんびりしたいですw

もちろん、うがい・手洗いなどの感染予防行動はとりますが。

 

 どこに行っても、コロナ対策コロナ対策。

明るい話題が欲しいなって思います。

 

とりあえず、コロナが落ち着いたら・・・

①スキューバダイビングのライセンス取得

②スカイダイビングの体験

普通自動二輪免許の取得

 

この3つを来年あたりにはやりたいと思っています。

ちなみに、自分はカナヅチです。泳げません。泳ぐってなんですか?海は沈む場所でしょ?って思うくらいです。

スカイダイビングは・・・・。高所恐怖症なのに一度はやってみたいですw

バイクは、ヤマハのNIKENに乗ってみたいだけです。車の免許も持ってるけど、ペーパードライバーです。バイクは事故起こした時のリスクも高いし。それほど魅力を感じないので、今のところは試乗だけでも満足ですw

 

一日でも早くコロナが収束して、みんなが今までのように自由に遊んだり経済活動ができる社会の実現を切望します。

新型コロナ感染症(COVID-19)を適度に恐れましょう

今年1月に中国の武漢から始まった新型コロナ感染症(COVID-19、以下 新型コロナ)は、今も世界各国で猛威を振るっています。

 感染経路や症状が最初のころよりもわかってきましたが、これだ!という

効果的な抗生物質が見つかっていない状況にあります。

 

人によっては、ただの風邪と主張する人もいたり、自分がかかるんじゃないか、人に移すんじゃないか、もしもかかったら他の人から何を言われるのかわからない、など

様々な考えや不安を抱えながら生活されているかと思います。

 

そんな新型コロナですが、私自身は過度に恐れる必要はないと考えています。

 

なぜか?

感染経路はわかって来ています。そして、感染症対策の基本は、『うがい・手洗い』です。

今回の新型コロナは飛沫感染(咳やくしゃみなどで発生する飛沫が感染の原因)です。エアロゾルでの感染も否定できないとWHOは発表していますが、これはまだデータが少ないことや世界的に感染が広がっているため注意が必要なためこのような発表になっていると個人的には考えています。今後、これについては正式に空気感染するのかデータが揃ってきたら発表があると思います。

 

病院で務める以上、念のためエアロゾルが発生する可能性が高い場面ではN95という微粒子用マスクを使用することと院内規定されています。それ以外は、サージカルマスクを使用しています。

 

さて、少し道を逸れましたが、本題に戻りたいと思います。

感染症対策の基本が守れなければ感染リスクは高まります。そして、対策を行ったから100%防げるというのはありません。感染するときは感染します。

 

 では、どうしたらいいか?

「うがい・手洗い」を行うこと。マスクの着用。人が密集しているところを避ける。

 

感染症を100%防ぐことはできませんが、少なくとも感染リスクを下げることはできます。そのための予防行動です。

なので、自分が感染しないためにどのような行動を取るのか考えて見てください。

 

仮に感染したときは、あまり自分を責めないでください。こればかりは、どこでもらったかもわからないので犯人捜しをしても意味がありません。たまたま運が悪かったとしか言えません。私たち医療従事者も感染者に対して誹謗中傷は言いませんし、一日でも早く回復できるように必要であれば効果があると報告されている薬を使ったり、少しでも苦痛が取れるように対症療法で対応します。また、不安や愚痴、いろんな思いを必要であれば聴くこともします。

ただ、感染したことがわかった場合には保健所の指示に従い疫学調査に協力だけお願いします。

  

 

ちなみに、人によってはマスク着用ができない人もいます。なので、マスクを着用しないことも個人の自由だと私は考えています。

 

 

 

 

ナースマンのカチョウ君の日常 始まるよー!!

どこにでもいるナースマン カチョウ君です!

 

看護師になって8年目になる男性看護師です。

男性看護師は、2018年現在で全体の7.8%!

kango.mynavi.jp

今は都内の急性期病院に勤めていますが、男性看護師はちらほら同僚にいます。

これから、少しずつ増えていくと思いますが、男性看護師ができることは限られます。婦人科領域はほとんど立ち入り禁止ですし、男性看護師拒否も当然あります。いろいろ感想はありますが、後日記載したいと思います。

 

さて、こんなナースマンのカチョウ君の日常的なものであったり、医療・看護に関することや、趣味に関することなどの情報発信を行っていきたいと思います。

 

ご意見・感想等あればコメントを残してもらえると今後の参考にしていきたいと思います。

 

とりあえず、ナースマンのカチョウ君の日常始まるよー!!

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