ナースマン カチョウ君の日常

どこにでもいるナースマンの日常を描いたブログです

新型コロナ感染症 看護について②

そして、【症状の緩和】

効果的な治療薬がない状況においては、自然治癒力を信じるしかありません。ナイチンゲールで書かれていたのが懐かしく感じます^^)

 

自然治癒力を高めるためには、生活環境を整え、療養できる環境にする必要があります。その人にとって適切な療養環境はどんな環境かというのを考えること。これは、看護の基礎を改めて考えるいい機会とも感じています。

 

それとは別に、酸素需要があれば、酸素を使用しますが、SpO2はなんとか保たれているが、呼吸苦がある場合は、患者によっては酸素を使用することもあります。当然、医師にも相談しますが、、、

発熱があれば、解熱剤を使用します。解熱剤も効果が得られているのか評価をする必要もあります。

倦怠感があれば、どうやって患者本人への負担を軽減するのかということも考えなければいけません。

せん妄や幻覚の予防のためにも、生活リズムを整える必要があります。そのために、薬を使用するのも手段の一つです。普段であれば、昼間は離床などで活動量を増やす、覚醒を進めてリズムをつける。ということをするかと思います。しかし、自分たちの感染リスクを考えるとなかなか今まで通りすることは難しかったりします。そんななかで、どこまでだったら対応できるのか考えて見て下さい。食事をベッドの上で食べていませんか?トイレをオムツにしていませんか?

日勤帯のマンパワーに少しでも余裕があれば、日勤帯だけでも離床を介助できるように時間を作ってみてください。

患者が多いと大変だということはわかります。自分たちが感染リスクを負う危険性もわかります。ですが、患者のQOLのことを考えてできることを考えて見てください。

例えば、リハビリ(OT、PT、ST)と協力して、ベッドサイドで個人でできる体操を考えたり、エアロバイクやセラバンドなどを使用してみたり、塗り絵だったり少しでも持て余している時間を使えるようなことなどを検討してみてください。

 

(声を大にしては言えないので、心の声で・・・)

看護師だからと言っても、必ずしも新型コロナについての最新情報が降りてくるわけじゃない!

元気に元通りの生活に戻してあげたい気持ちはあるけど、100%治る、元気になる約束なんてできない・・・

患者が熱を出して倦怠感もあって休みたいから家族への連絡を休んでいたからって病棟に毎日どうなのかって連絡をされても正直、看護師が病状について言えないし、本当に状態が変われば病院から連絡するし、毎日病棟に連絡がきてその対応をする時間に割く時間を患者のために使いたい。

などなどの気持ちはありますが、当然病院では言いません。

ただ、面会禁止のところがほとんどであり、患者本人やご家族がこれを使えば治るっていう抗生剤が見つかっていない状況だから不安でいるのはわかります。なので、連絡をしないでとはいいません。せめて、毎日は控えてほしい・・・。という気持ちはあります。